モルヒネ

 おそらく日本では忘れ去られてしまったバンドの一つであろう、アメリカボストン出身のバンド MORPHINE 。1999年イタリアでの演奏中に客死したマークサンドマン。彼が生きていたらと思うと本当に寂しい気持ちになる。2弦スライドベースを駆使してLOW ROCKとネーミングしたり、日本公演(行ったのはクラブクアトロ)では「砂男で~す」と片言の日本語で自己紹介したり大好きな音楽家だった。彼らの間違いなく最高傑作であるセカンドアルバム ”cure for pain”。このアルバムは元ドラマー、ジェロームデュプリが数曲叩いている。ファーストアルバム(セカンド発売後リリースされた)の”good” で奇想天外なドラミングでリスナーをけむに巻いていた恐るべきドラマー。このあとビリーコンウェイがメンバーに。そこからの彼らの世界中にわたるツアーが始まる。もともと船乗りでタクシードライバーでコックだったマークにワールドツアーが苦になるわけもないはずだったが過酷な音楽のツアーは彼曰く「もう二度とやらない」と言わしめたものだったらしい。3枚目”yes" 、4枚目 "Like Swiming" と発表。"SUPER SEX" のヒットもあったけれど、アルバムとしてはどう聴いても1枚目2枚目以上ではなかった。マークの死後発表された 最後のアルバム ”The Night" は彼がこれから新たな音楽をやろうとすることが垣間見ることのできる素晴らしいアルバムとなっていたので、本当に寂しい。

これもまたマークの死後発売された(おそらくCDのみ)彼の未発表曲やトリートハーライト時代の曲など収められた"Sand box"は聴きごたえがある。このCDに収められた曲はマークの才能のスケッチブックといえると思うし楽曲もモーフィン以上?の曲もある。

RYKO DISCから発売された ”cure for pain" 。1曲目のダナのサックスから2曲目 大名曲 ”BUENA” へ。フォロワーがいない 彼らだけの LOW ROCK の世界。

MORPHINE / cure for pain 
RYKO MOVLP1783 MOV000893 1993 ON Vinyl 2016 Made in the EU



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